生命倫理

1年

2022年度後期

2.00単位

G-HU-102L

松井　富美男

単独

人生の哲学

生命倫理の諸問題をさまざまな観点から考察することで、現代社会に必要な複眼的な思考力を養う。

生命倫理は1970年代に米国で産声をあげた比較的新しい学問である。その問題領域は多岐にわたり、総合科学的な性格を有する。生命医療テクノロジーの急速な進歩に伴い従来の倫理では対処できない諸問題が噴出し、今日これらが伝統的な人間観、自然観、死生観を揺るがしている。講義ではこの事態をどう受け止めるべきか、さまざまな観点から検討する。

第　１回　生命倫理とは何か−ガイダンス・・・講義
第　２回　ナチズムと優生学・・・講義
第　３回　自律とパターナリズム・・・講義
第　４回　遺伝子と予測医療・・・講義
第　５回　「死」の定義と脳死・・・講義
第　６回　臓移移植と人体の商品化・・・講義
第　７回　生殖医療の現在・・・講義　　　
第　８回　エンハンスメント・・・講義
第　９回　アシュリー療法の是非・・・講義
第１０回　人間の尊厳とは何か・・・講義　
第１１回　人格とパーソン論・・・講義
第１２回　安楽死問題・・・講義
第１３回　終末期の選択・・・講義　　　
第１４回　死生観の諸相・・・講義　　　　
第１５回　死刑制度と生命倫理・・・講義

教科書は使用しない。PPTの授業資料を配布する。

盛永・松島編『医学生のための生命倫理』丸善出版
日本生命倫理学会編『生命倫理百科事典』丸善出版

授業感想文と試験による総合評価

オンライン授業時の使用ツール：事前に資料をポータルサイトに配信し、teamsを用いたリアルタイム授業をおこなう。授業後コメントの提出。

×