シラバス情報

授業科目名
企業法
開講年次
2年
開講年度学期
2022年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
E-MN-208L
担当教員名
王 佳子
担当形態
単独
【科目の位置付け】
経済情報学部の共通専門科目に区分されます。
各コースの選択科目となります。
この授業の基礎となる科目
民法入門、民法
次に履修が望まれる科目
商法
【授業の目的と到達目標】
授業の到達目標
 具体的な事例を通して、会社法、労働契約法、著作権法、特許法、不正競争防止法といった法律のもとで、会社がどのような問題に遭遇することがあるのかについて知見を広めること。また、その知見をもとに、社会人になってその問題に巻き込まれた場合にどのように自分の身を守ればよいのかについて考察すること。

授業のテーマ
 株式会社の組織法務、労務、知財法務に関する基礎的な理解を確立すること
【授業の概要】
 この授業は、三つの部分で構成されます。
 第一部では、企業の組織についてどのような規整がなされているかについて知見を広めます。
 第二部では、企業で働く者との関係を処する際に、企業に対してどのような規律が設けられているかに焦点を当てます。
 第三部では、企業にとっての重要度が増してきている知的財産の保護についてどのような法整備が行われているかについて識見を深めます。
【授業計画と授業の方法】
1(講義) 株式会社の設立(予習:会社の種類 30分)(復習:レジュメ 30分)
2(講義) 株式の内容と種類(予習:会社法107条〜108条 30分)(復習:レジュメ 30分)
3(講義) 株主による議決権の行使1(予習:株主提案権の内容 30分)(復習:レジュメ 30分)
4(講義) 株主による議決権の行使2(予習:蛇の目ミシン事件 30分)(復習:レジュメ 30分)
5(講義) 株式会社の機関設計(予習:トヨタ自動車株式会社のコーポレートガバナンス報告書(IIの部分) 30分)(復習:レジュメ 30分)
6(講義) 経営判断原則(予習:経営判断原則 30分)(復習:レジュメ 30分)
7(講義) 取締役に対する競業規制や利益相反取引規制等(予習:利益相反取引の形態 30分)(復習:レジュメ 30分)
8(講義) 取締役の監督・監視義務(予習:大和銀行ニューヨーク支店事件 30分)(復習:レジュメ 30分)
9(講義) 組織再編の仕組み(予習:会社法2条27号〜32号の2 30分)(復習:レジュメ 30分)
10(講義) 友好的買収に係る法的問題(予習:会社法782条〜816条の10(見出しのみ) 30分)(復習:レジュメ 30分)
11(講義) 敵対的買収に係る法的問題(予習:SBIによる新生銀行の買収劇 30分)(復習:レジュメ 30分)
12(講義) 労使関係における問題1(予習:女子アナ内定取消事件 30分)(復習:レジュメ 30分)
13(講義) 労使関係における問題2(予習:平成12年の電通事件 30分)(復習:レジュメ 30分)
14(講義) 知的財産保護のための法整備(予習:日鉄トヨタ事件 30分)(復習:レジュメ 30分)
15(講義) 総括(予習:よく理解できなかった部分の整理 30分)(復習:ノート 30分)
テキスト・参考書
授業時間外の学修
神田秀樹『会社法』弘文堂。野田進『事例判例労働法〔第2版〕』弘文堂(2013)。小泉直樹ほか『実務に効く知的財産判例精選』有斐閣(2014)。鮫島正洋ほか『知財戦略のススメ コモディティ化する時代に競争優位を築く』日経BP社(2016)
成績評価の方法と基準
課題提出40%、期末レポート60%
備  考
授業を対面で実施していくのか、またはオンラインで実施しているのかについては、大学の活動制限レベルによって変わることが予想されます。

オンライン授業を実施する場合に、Teamsを使います。
また、オンライン授業を実施する場合に、最後の15分を質疑応答の時間とします。授業内容について質問がある方は、Teamsのチャット機能を通じて提示してください。

なお、授業実施形態にかかわらず、Teams上のチャットで随時質問を受け付けます。気軽にご連絡ください。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容