教員名 : 倉持 充希
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授業科目名
芸術論特講2
開講年次
1年
開講年度学期
2021年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
倉持 充希
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校専修免許・高等学校専修免許 美術) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・教科及び教科の指導法に関する科目 この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の到達目標及びテーマ】
美術作品を分析するための方法論、主題に関する文学的典拠、制作背景を踏まえた作品の意味内容の読解などを学習し、個々の作品の特徴を自らの言葉で記述できるようになることを目標とします。
【授業の概要】
西洋美術史には、美術作品に描かれたテーマ、その深い意味、内容について考察する「図像学(イコノグラフィー)」という分野があります。本講義では、まず、図像学の理論的背景について学び、伝統的な西洋絵画を読解するための方法論を修得します。理論を押さえた上で、主に17世紀のフランス人画家ニコラ・プッサンの作品を題材にしながら、神話画、旧約聖書・新約聖書に基づく絵画などを具体的に分析します。
【授業計画】 講 義 内 容
第1回:図像学 理論編(1)イントロダクション
第2回:図像学 理論編(2)イコノグラフィーとイコノロジー 第3回:図像学 理論編(3)擬人像、寓意、象徴 第4回:図像学 実践編(1)神話画:ユピテル、ユノ、アポロ 第5回:図像学 実践編(2)神話画:ウェヌス、マルス、クピド 第6回:図像学 実践編(3)神話画:フローラ、バッカス、アイネイアス 第7回:図像学 実践編(4)古代史:ディオゲネス、ローマ建国、エルサレム落城 第8回:図像学 実践編(5)予型論、旧約聖書:アダムとエヴァ、大洪水 第9回:図像学 実践編(6)旧約聖書:モーセ 第10回:図像学 実践編(7)旧約聖書:ダヴィデ、ソロモン 第11回:図像学 実践編(8)新約聖書:聖母子、聖家族 第12回:図像学 実践編(9)新約聖書:キリスト降誕、嬰児虐殺、洗礼 第13回:図像学 実践編(10)新約聖書:最後の晩餐、磔刑、復活 第14回:図像学 実践編(11)新約聖書:四福音書記者、諸聖人 第15回:図像学 実践編(12)肖像画、風俗画、静物画、風景画 第16回:総括と論述試験 テキスト
教科書は使用しません。適宜、レジュメを配布します。参考書は、授業中に指示します。
参考書・参考資料等
特になし。
学生に対する評価
授業への参与・授業内の小レポート(60%)、最終時限の論述試験(40%)によって評価します。授業では、絵画作品の造形的特徴を記述・発表したり、史料を比較したりするなどの課題を予定しています。絵画をよく観察しながら、主体的に学んでいきましょう。
備 考
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