シラバス情報

授業科目名
生産システム特論
開講年次
1年
開講年度学期
2021年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
邵 忠
担当形態
単独

【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の到達目標及びテーマ】
生産システム特論は、時代とともに変化する諸生産システムの構成や特徴を内容とし、その構成要素の人員、資金、モノ、情報の最適化設計と実施の理論や方法論を習得する。それによって、企業経営における生産の役割とシステムの効果、マネジメントの重要性への理解を深める。
【授業の概要】
生産システム特論は、フォードがベルトコンベアーを採用した「大量生産方式」、市場ニーズの多様化に対応するためにトヨタが開発した多品種少量生産の「トヨタ生産方式」、そして労働の人間化と安全な車作りを目指す「ボルボ生産方式」、さらに情報化を背景に構築されたコンピュータ統合生産や自然環境重視の「資源循環型生産」などの諸生産システムの構成と特徴、またあり方と方向性を検討し、次世代生産システムのあるべき姿を探りながら、企業生産の諸要素である人員、資金、モノ、情報の有効利用による生産コスト削減、製品品質向上及び生産性向上のためのマネジメント理論と生産実践を中心に講義する。特に日本企業のグローバル生産展開において、日本的生産システムの現地適応と適用、経営・人材・技術の現地化問題、グローバル企業の企業文化の構築などにも触れる。
【授業計画】                 講    義    内    容
第1回生産システムの概論
第2回大量生産システム(フォード生産システム)の仕組みと研究課題
第3回多種少量生産(トヨタ生産方式)の仕組みと研究課題
第4回労働の人間化生産(ボルボ生産システム)の仕組みと研究課題
第5回生産システムの自動化(FA工場システム)
第6回生産システムの情報化(POPシステム)
第7回生産システムの知能化(CIMシステム、IoT)
第8回中間試験
第9回工場設備配置問題と技術・技法
第10回生産計画の編成技術と技法
第11回生産ライン編成の理論と技法
第12回生産管理の制約理論(TOC)
第13回サプライ・チェーン・マネジメント(SCM)
第14回逆工場発想の循環型生産システム
第15回グローバル生産システム
第16回期末試験
テキスト
教科書:プリント配布
参考書:人見勝人著「生産システム工学」共立出版
宗像正幸等編著「現代生産システム論−再構築への新展開」(京都)ミネルヴァ書房など
参考書・参考資料等
学生に対する評価
期末筆記試験、ポート提出と授業態度による成績評価を行う。
備  考
予習と復習をするほか、論文などの参考文献を調べて勉強することを勧める。