シラバス情報

授業科目名
教育社会学
開講年次
カリキュラムにより異なります。
開講年度学期
2021年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
C-TL-202L
担当教員名
真田 正幹
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分…教育の基礎的理解に関する科目
施行規則に定める科目区分又は事項等…教育に関する社会的、制度的又は経営的事項(学校と地域との連携及び学校安全への対応を含む。)
【授業の到達目標及びテーマ】
(1−1)教育に関する社会的事項
一般目標:社会の状況を理解し、その変化が学校教育にもたらす影響とそこから生じる課題、並びにそれに対応するための教育政策の動向を理解する。
到達目標:1)学校を巡る近年の様々な状況の変化(いじめ・不登校の増加)を理解している。
2)子供の生活の変化を踏まえた指導上の課題を理解している。
3)近年の教育政策の動向を理解している。
4)諸外国の教育事情や教育改革の動向を理解している。
(1−2)教育に関する制度的事項
一般目標:現代公教育制度の意義・原理・構造について、その法的・制度的仕組みに関する基礎的知識を身に付けるとともに、そこに内在する課題を理解する。
到達目標:1)公教育の原理及び理念を理解している。
2)公教育制度を構成している教育関係法規を理解している。
3)教育制度を支える教育行政の理念と仕組みを理解している。
4)教育制度をめぐる諸課題について例示することができる。
(1−3)教育に関する経営的事項
一般目標:学校や教育行政機関の目的とその実現について、経営の観点から理解する。
到達目標:1)公教育の目的を実現するための学校経営の望むべき姿を理解している。
2)学校における協働性を踏まえた組織マネジメントと学校評価の基礎理論を含めたPDCAの重要性を理解している。
3)学級経営の仕組みと効果的な方法を理解している。
4)教職員や学校外の関係者・関係機関との連携・協働の在り方や重要性を理解している。
(2)学校と地域との連携
一般目標:学校と地域との連携の意義や地域との協働の仕方について、取組み事例を踏まえて理解する。
到達目標:1)地域との連携・協働による学校教育活動の意義及び方法を理解している。
2)地域との連携を基とする開かれた学校づくりが進められてきた経緯を理解している。
(3)学校安全への対応
一般目標:学校の管理下で起こる事件、事故及び災害の実情を踏まえて、学校保健安全法に基づく、危機管理を含む学校安全の目的と具体的な取組みを理解する。
到達目標:1)学校の管理下で発生する事件、事故及び災害の実情を踏まえ、危機管理や事故対応を含む学校安全の必要性について理解している。
2)危機管理の目的(生命安全と信頼保持)と内容(安全、健康、服務、会計、教育課程、情報)における各領域の管理や我が国の学校をとりまく新たな安全上の課題について、危機予知能力や危機対処能力育成の両面から具体的な取組みを理解している。
【授業の概要】
現代の学校教育に関する社会的、制度的又は経営的事項について、基礎的な知識を身に付けると共に、それらに関連する課題を理解する。なお、学校と地域との連携に関する理解及び危機管理を含む学校安全への対応に関する基礎的知識も身に付ける。さらに、課題研究においてはネット検索による統計データや関連図書を基にしたレポート作成や発表並びに討論で考察を深め、解決方法を考察する。
【授業計画】                 講    義    内    容
第1回:教育社会学の概要と「不登校」についての考察
第2回:「いじめ」についての考察
第3回:「学力格差」についての考察
第4回:「教師・生徒関係」についての考察
第5回:「不登校」、「いじめ」、「学力格差」等のDVDを視聴し、グループ討論と全体意見交流
第6回:課題研究と討論並びに考察1 (不登校、いじめ)
第7回:課題研究と討論並びに考察2 (学力格差)
第8回:課題研究と討論並びに考察3 (教師・生徒関係)
第9回:学校経営における「組織マネジメント」についての考察
第10回:同僚性を基底にした「協働文化」についての考察
第11回:「開かれた学校づくり」と「危機管理」についての考察
第12回:「コミュニティ・スクール」と保護者・地域住民の学校参画についての考察
第13回:課題研究と討論並びに考察4 (組織マネジメント、協働文化)
第14回:課題研究と討論並びに考察5 (開かれた学校づくりと危機管理)
第15回:課題研究と討論並びに考察6 (コミュニティ・スクール,学校・家庭・地域の協働)
テキスト
文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年3月公示)解説 総則編』(東山書房)、文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年3月公示)解説 総則編』、必要に応じて資料を配付する。
参考書・参考資料等
文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年3月公示)本体』(東山書房)、文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年3月公示)本体』、図書館の積極的利用を望む。
学生に対する評価
試験(60%)、レポート発表(25%)、授業への意欲・態度(15%)で評価する。
備  考
資料をよく読むことで復習・予習となる。