シラバス情報

授業科目名
近世文学専門演習b
開講年次
2年
開講年度学期
2021年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-SG-315S
担当教員名
吉田 宰
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
近世文学専門演習a
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
 一言一句を疎かにしない厳密な読解および主体的な考察態度を身につける。また、自分の意見を聞き手に正しく・分かりやすく伝えるプレゼンテーション能力を習得する。さらに質疑応答を通してコミュニケーション能力を高めるとともに、自らの意見に固執しない、柔軟な修正能力も養う。
【授業の概要】
 江島其磧『浮世親仁形気』を注釈を施しながら精読する。『浮世親仁形気』は享保5年(1720)に刊行された気質物浮世草子で、様々な癖のある親父を滑稽に描いた作品である。本演習では受講者が各自担当箇所について、【1】影印の翻字、【2】注釈、【3】現代語訳、の発表を行う。また受講者同士を中心とした質疑応答を通して、よりよい発表内容に仕上げるためにはどうすればよいか意見交換をした上で、次回【4】補足発表を行う。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 ガイダンス:江島其磧とその著作に関する概説、発表方法・工具書などの説明、担当決め
第 2回 江島其磧に関する先行研究の紹介
第 3回 デモンストレーション
第 4回 受講者Aの発表
第 5回 受講者Aの補足発表、受講者Bの発表
第 6回 受講者Bの補足発表、受講者Cの発表
第 7回 受講者Cの補足発表、受講者Dの発表
第 8回 受講者Dの補足発表、受講者Eの発表
第 9回 受講者Eの補足発表、受講者Fの発表
第10回 受講者Fの補足発表、受講者Gの発表
第11回 受講者Gの補足発表、受講者Hの発表
第12回 受講者Hの補足発表、受講者Iの発表
第13回 受講者Iの補足発表、受講者Jの発表
第14回 受講者Jの補足発表、受講者Kの発表
第15回 受講者Kの補足発表
テキスト・参考書
底本:名古屋大学附属図書館岡谷文庫蔵『浮世親仁形気』(影印)。
 ※「新日本古典籍総合データベース」(国文学研究資料館)より閲覧可。
授業時間外の学修
長谷川強校注・訳『浮世草子集』(新編日本古典文学全集65、小学館、2000年)。
成績評価の方法と基準
発表(70%)、毎回の質疑応答(30%)。
備  考
参考書(もしくはそのコピー)を各自手元に準備し、予め注釈や現代語訳などに目を通しておくこと。
担当教員の実務経験の有無
×
実務経験の具体的内容