シラバス情報

授業科目名
美術の歴史と鑑賞
開講年次
1年
開講年度学期
2021年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
G-HU-122L
担当教員名
福田 道宏
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
 日本の近現代日本画を通じ、1点の美術作品と向き合い、対話するなかで、作品にあらわれる個性や時代性を見出すとともに、美術と社会のかかわりなど歴史的な文脈において考える力が身につく。
【授業の概要】
 現代の美術は、過去の美術の蓄積の上に成り立っている。本講義では毎回、1点の作品を皮切りにその画家もしくは画家たちの生涯と画業を振り返りつつ、その1点がどのように生まれたかを明らかにすることを目指す。あわせて、美術が求められ、受け入れられる需要と受容の状況、時代背景についても考える。
【授業計画と授業の方法】
第1回 美術の歴史—ガイダンス
第2回 作品を観るということ、資料を観るということ
第3回 奈良との出会い —中庭煖華、花鳥画から“古仏”画へ
第4回 画家と日記 —中庭煖華の日記から
第5回 安田靫彦と歴史画という画題
第6回 戦後美術との出会い—中路融人と前衛
第7回 伝統と革新と—三輪晁勢の感覚
第8回 伝統と革新と—堂本印象、師弟の共鳴と差異
第9回 画塾と学校—1939年京都市立絵画専門学校での事件を切り口に
第10回 京都画壇の世代交代
第11回 美人画にみる追憶とモダン—中村大三郎の画業
第12回 祝祭と美術—1940年の美術界
第13回 洋画から南画へ、歌人へ—大亦観風の生涯
第14回 戦時の美術、平時の美術
第15回 近現代日本画を観るというたのしみ、知るというたのしみ−まとめにかえて
テキスト・参考書
なし
授業時間外の学修
古田亮『近代日本の画家たち 日本画・洋画美の競演 (別冊太陽 日本のこころ)』(2008年、平凡社)、『日本近現代美術史事典』(2007年、東京書籍)
成績評価の方法と基準
授業への参加度及び学期末レポートによる。
備  考
美術史は作品を深く観察することから始まります。本講義で紹介できるのは、毎回ごくわずかな作品ですので、復習として講義で観た以外の同時代の作品を美術全集などで観ると、より理解が深まります。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容