シラバス情報

授業科目名
地域文学特論
開講年次
1年
開講年度学期
2021年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
担当教員名
藤井 佐美
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校専修免許・高等学校専修免許 国語)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・教科及び教科の指導法に関する科目
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の到達目標及びテーマ】
 地域が育んできた文学世界を解き明かすことにより、文学研究の普遍的な課題を実証的に考察する能力を養う。また、地域を中心とする文学研究や民俗学研究の最新の動向についても紹介する。
【授業の概要】
 地域が育んできた文学世界を解き明かすことにより、文学研究の普遍的な課題を実証的に考察する能力を養う。また、地域を中心とする文学研究や民俗学研究の最新の動向についても紹介する。
【授業計画】                 講    義    内    容
 文学を取り巻く環境や未開拓の在地伝承を通して、文学作品に関する諸問題を多角的な視点から分析する。尾道だけでなく全国各地の伝承事例を取り上げ、日本文学史にかかわる地域文化研究の方法を指導する。主なテーマは以下の内容を予定している。
1、地域の文献を読む。
 尾道は「寺の町」としても知られるが、歴史学の方法とは区別しながら古文書類(寺社縁起資料等)や地図を読み解き、市内の事例を文学面から考察する。
2、文学作品から地域を考える。
 物語・説話・和歌・紀行文・小説・随筆の精読により、地域文学への理解を深める。また、地域に関わる絵巻物・映像・音声資料を通して芸術面からも日本文化の魅力に触れる。
3、民俗学の研究方法から地域文学を追究する。
 民間説話と文学作品をめぐる伝承の多様性について理解を深める。なお、地域の歴史等を考慮すると、古典から近現代に及ぶ様々な文学作品との関連が推測されるため、伝承系譜を辿りながら段階的な指導を行う。
テキスト
資料を配布する。
参考書・参考資料等
学生に対する評価
研究報告と提出レポートにより評価する。
備  考
各々の研究テーマの時代やジャンルは問わない。
地域文学の研究は歴史的問題にとどまらず、広範囲に及ぶ多様な伝承世界が対象となり得る。上記の文学研究(1〜3の分析)を通して、地域文化の魅力と課題に関する理解を深めて欲しい。