教員名 : 小野 環
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授業科目名
空間造形論
開講年次
2年
開講年度学期
2021年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
A-SF-211L
担当教員名
小野 環
担当形態
オムニバス
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校及び高等学校 美術) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・デザイン(映像メディア表現を含む) この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
多彩な空間表現に触れることで表現についての視野を広げ、知見を深めることで、今後の各自の創作活動における糧とする。
【授業の概要】
美術家やデザイナーにとって、表現を展開する空間や場との関係性の考察は避けて通ることができない重要な課題です。本講義では、多彩な実践の紹介を通じ、現代における空間表現の多様性や豊かさに触れ、その可能性を考察することを目標とします。
(オムニバス方式) 小野:美術家の視点で、現代の多彩な空間表現を読み解いていく。フィールドワークおよびワークショップも行う。(美術家) 渡邉:フィールドノートの実践を通じ、どのように空間をとらえ、記録するのかを考察。(建築家) 稲川:自身の表現上の実践を通じ、表現と文化的バックグラウンドの関係を考察。(美術家) 松岡:美術館学芸員の視点で、「美術」や「美術館制度」について紹介、考察。(広島市現代美術館学芸員) 山本:美術家の視点で、自身の表現活動や、インスタレーションの持つ可能性について考察。(美術家) 【授業計画と授業の方法】
第1回(小野)ガイダンスと自己紹介〜生物種や文化圏の違いによる空間認知の多様性と自身の実践について紹介
第2回(小野)個人史と美術史の交わるところ〜現代美術における空間表現の展開 第3回(小野)場所と空間〜サイトスペシフィックとホワイトキューブ 第4回(渡邉)建築家の視点 フィールドワークとフィールドノート〜その意義と方法について 第5回(稲川)美術家の視点 自身の実践について紹介 第6回(小野)瀬戸内国際芸術祭ができるまで〜フィールドワークガイダンスとして 第7回フィールドワーク(1) 午前 豊島 豊島美術館 島内作品 第8回フィールドワーク(2) 午後 豊島 豊島横尾館 島内作品 第9回(小野)「空間との呼吸」フィールドワークの振り返りとミニワークショップ 第10回(松岡)学芸員の視点 「路上と観察をめぐる表現史」 第11回(松岡)学芸員の視点 美術館という空間〜広島市現代美術館における試み 第12回(山本)美術家の視点 自作を語る 第13回(山本)美術家の視点 表現における強さと深さ〜表現とアイデンティティ 第14回(小野)「空間との呼吸」 ワークショップ 第15回(小野) 空間の記録と表現〜ドキュメントの方法と役割 テキスト・参考書
特になし(講義時に資料配付)
授業時間外の学修
ヤコープ・フォン・ユクスキュル 、ゲオルク・クリサート、『生物から見た世界』、 岩波書店、2005年
秋元雄史、『直島誕生——過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録』、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2018年 成績評価の方法と基準
レポート提出、授業への取り組みにより総合的に評価する。
備 考
※フィールドワークは休日に実施し、午前、午後の終日となります。アクセス可能な港までバスでの移動となりますが、それ以降の交通費および観覧料として5000円程度かかります。
※講師の日程調整の都合で、授業の順番は変更になる場合があります。 担当教員の実務経験の有無
〇
実務経験の具体的内容
創作活動、制作活動を行っている芸術家による実習、フィールドワーク等を伴う授業
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