租税論

2年

2021年度後期

2.00単位

E-MN-210L

前田　謙二

単独

簿記入門

税務会計論

　所得税法の問題を中心に、租税法の基本的な考え方を理解できるようになります。ただ、現行税制の理解だけではなく、現在の問題点も把握し、それに対して自分の考えを持てるようになることを目指します。

　最も身近な所得税法の問題を中心に、現行制度の仕組みを体系的に理解します。出来るだけ、具体的な事例から理論的な理解へと講義を展開していきます。租税法の入門ですので、あまり法律の条文にこだわらず内容の理解や問題点を考えることを重視します。授業の予習として、参考書の税務大学校講本などの該当部分を読むことが効果的と思います。

第 1回　日本の財政と税制の概略
第 2回　税法の基本概念と年末調整
第 3回　現行所得税の仕組み
第 4回　所得の概念
第 5回　課税単位
第 6回　所得税額算出手順の概観と利子・配当所得
第 7回　譲渡所得（趣旨・課税範囲）
第 8回　譲渡所得（計算方法・課税方法）
第 9回　給与所得と退職所得
第10回　事業所得（意義と範囲）と不動産所得
第11回　事業所得（計算方法・課税方法）と一時所得と雑所得
第12回　所得計算の通則
第13回　収入金額と必要経費
第14回　所得の人的帰属　
第15回　所得税額の計算

原則として、教材ホルダーを通じて、レジメを配付します。
谷口勢津夫ほか『基礎から学べる租税法（第2版）』（弘文堂、2019）を読むことで、所得税法全体の流れが理解でき、税務会計論でもこのテキストを利用できる。

税務大学校講本（所得税法令和2年度版(https://www.nta.go.jp/about/organization/ntc/kohon/syotoku/mokuji.htm））
佐藤英明『プレップ租税法（第3版）』（弘文堂、2015）
佐藤英明『スタンダード所得税法（第2版補正2版）』（弘文堂、2020）
中里実ほか『租税法判例六法（第4版）』（有斐閣、2019）

期末試験の成績(100%）で評価します。

講義内容については、若干の変更もあり得ます。
所得税法の細部にこだわらず、全体的な考え方を理解してください。

〇

税理士である教員による授業