外国書講読２

2年

2021年度後期

2.00単位

E-CS-206L

林　直樹

単独

（１）まずは英文の論理に慣れること。
（２）そして内容を精確に理解すること。量よりも質を重視する。

　マルクスと環境問題が関連付けられ、その思想の「新しさ」が取り沙汰される昨今である。マルクスとは果たしてどのような思想家なのか。恐るべきそれか、それとも穏当かもしれないそれか、はたまたすぐれた政治活動家か、あるいは読むべき不朽の古典を書いた経済学者か。マルクスの政治的立場、ある種の「色」にこだわることなく、この思想家の核心と言えるものをつかむことができれば、危機の時代において社会（主義ではない）思想というものが持つ包容力の大きさを確かめることができるかもしれない。
　この授業では、動物保護にも取り組む世界的に著名な哲学者ピーター・シンガーが著した、コンパクトな解説書を通じて、上記の問いに答えてみたいと考えている。

第　１回　Orientation
第　２回　A Life and its Impact (1)
第　３回　A Life and its Impact (2)
第　４回　The Young Hegelian
第　５回　From God to Money
第　６回　Enter the Proletariat
第　７回　Alienation as a Theory of History
第　８回　The Goal of History (1)
第　９回　The Goal of History (2)
第１０回　Economics (1)
第１１回　Economics (2)
第１２回　Economics (3)
第１３回　Communism
第１４回　An Assessment (1)
第１５回　An Assessment (2)

Peter Singer, "Marx: A Very Short Introduction" (Oxford University Press, 2000)

適宜指示します。また、授業資料を配布します。

授業への取り組み状況、事前準備の有無、理解度等につき総合的に判断して評価します。小テストを複数回、実施する予定です。

オンライン・対面を問わず、Teamsで資料を共有して進めていきます。
オンデマンドにも対応します。
毎回の予習と復習が滞りなく進められる環境は整っていますので、ぜひ意欲的に参加してもらいたいと思います。

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