シラバス情報

授業科目名
日本古典文学特講
開講年次
1年
開講年度学期
2020年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
藤沢 毅
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校専修免許・高等学校専修免許 国語)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・教科及び教科の指導法に関する科目
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
日本古典文学演習
【授業の到達目標及びテーマ】
 西鶴作浮世草子『新可笑記』を、古典のテキストを読むという意味を考えながら講読していく。テキストの成立環境を知り、また当時の読者の視点に立って読み、最終的には対象テキストの評価をしていくことが求められる。また、自分のとった見解を他者に理解してもらうための「発表能力」を身につけることも必要である。
【授業の概要】
 『新可笑記』は、元禄1年(1688)11月に刊行された浮世草子である。全五巻二十六章の短編集。この浮世草子を冒頭から丁寧に講読していく。ただし、そのためには、まず基礎的な文学史を復習し、『新可笑記』が刊行されるまでの文学の流れを踏まえていく必要があろう。受講生はあらかじめ決められた課題をこなした上で、授業に参加し、問題点を指摘、また質疑応答によって読みを深めていく。先行研究を把握することも必要であろう。
【授業計画】                 講    義    内    容
第1回 まずは仮名草子から浮世草子の流れについて概説する。次に西鶴作の浮世草子の中での『新可笑記』という作品の位置を考えていく。
     授業で使用する複数テキストについて、それぞれ説明する。
     受講生の担当箇所、講読方法、課題を指示する。
第2回 先行研究の紹介。現在の問題点を整理する。
第3回〜第14回
     『新可笑記』を講読する。
第15回 まとめ
テキスト
 講義時に指示する。
参考書・参考資料等
 講義時に基本的なものを紹介する。
学生に対する評価
 基本的な文学理論を理解し、対象テキストに対し分析評価を加えることができることを最高点とする。分析評価のためには、当時の文化背景や語の意味を知った上で考察しなければならない。受講生の発表、また発言内容から上記のことを判断し、成績評価をなす。
備  考
 浮世草子というジャンルの特性を理解しながら考察すること。