シラバス情報

授業科目名
国際経済学特論
開講年次
1年
開講年度学期
2020年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
阿部 顕三
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校専修免許 商業)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・教科及び教科の指導法に関する科目 
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の到達目標及びテーマ】
国際貿易の基礎理論を習得し、様々な国際経済に関わる問題について受講者自身で経済学的に考察できるようになることがこの講義の到達目標です。この講義で取り上げるテーマには、貿易パターンの決定要因、貿易によって得られる国民の利益、関税などの貿易政策や貿易自由化の経済的効果などがあります。
【授業の概要】
国際貿易や貿易政策の基礎理論について講義します。どのような国がどのような財を輸出・輸入するのか(貿易パターンの決定)、貿易取引は国民にどのようなメリットあるいはデメリットをもたらすのか(貿易利益や所得分配への影響など)、GATT/WTOを通じた戦後の貿易自由化や近年の地域貿易協定による貿易自由化などがどのような経済的効果を持つのか(貿易政策の効果)などについて解説します。それらの考察に必要となるミクロ経済学の基礎知識についても解説します。
【授業計画】                 講    義    内    容
1.国際貿易の分析手法(1):部分均衡分析
2.国際貿易の分析手法(2):一般均衡分析
3.生産技術と貿易パターン・貿易利益
4.中間まとめと演習(1)
5.要素賦存と貿易パターン・貿易利益
6.貿易と所得分配
7.産業内貿易
8.中間まとめと演習(2)
9.関税政策の基礎
10.関税の経済分析(1):競争的市場の場合
11.関税の経済分析(2):不完全競争市場の場合
12.中間まとめと演習(3)
13.貿易自由化の経済分析:GATT/WTOと地域貿易協定
14.数量制限の経済分析
15.輸出補助金の経済分析
16.まとめ

国際貿易の概観や貿易自由化の動向などについて、事前にテキスト第1章を読んで理解しておくことが望ましい。
テキスト
阿部顕三・遠藤正寛、『国際経済学』(初版第5刷)、有斐閣、2019年。
参考書・参考資料等
講義の中で適宜紹介する。
学生に対する評価
授業の参加度および意欲(70%)、小レポート(30%)
備  考
授業はテキストに沿って進めますが、スキップする個所があります。経済学の基礎知識についても授業の中で復習しながら進めていきます。中間まとめと演習の際に各自で練習問題を解いてもらい、理解を深めるようにしたいと思います。