シラバス情報

授業科目名
情報科教育法2
開講年次
3年
開講年度学期
2020年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
C-TL-312L
担当教員名
南郷 毅
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分…教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 情報)
施行規則に定める科目区分又は事項等…各教科の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。)
【授業の到達目標及びテーマ】
この授業では、情報科教育法1での学習事項を情報科教諭としての指導力へ高めることをテーマとします。高等学校において、情報科の教諭は情報科の教育だけではなく、探究活動の支援、他教科との連携、教育の情報化など多様で重要な教育や校務を担うこととなります。そのためには、我が国の教育制度や教育の動向への理解、情報科の内容への深い理解とともに、それらを基盤とした指導力が必要になります。また、自らを絶えず成長させ続ける強い意志が必要です。
この授業では、情報科の教諭として必要となる指導力の素地として、以下の項目を目標とします。

1 基礎的な学習指導理論と情報機器の効果的な活用法について理解する。
(1)プレゼンテーションの手法と効果について理解している。
(2)学習者に合わせた教材作成と指導法の重要性を理解している。
(3)情報機器を効果的に活用した教材作成ができる。
2 学習指導案の構成を理解し、授業設計能力と実践的な指導力を身につける。
(1)実際の学習指導案や指導事例の分析を通じて授業設計の工夫を読み取り、自らの授業設計に活かすことができる。
(2)学習指導案の構成を理解し、具体的な指導対象と授業を想定した学習指導案を作成できる。
(3)模擬授業を行い実践的な指導力を身につけるとともに、振り返りを通じた授業設計や教材改善の重要性を認識し、取り組むことができる。

これらを身につけた上で情報科教育法1での学習内容を振り返ってください。そして、自分なりのテーマを持って教育実習へ臨み、現場で活きる形に高めていってください。
【授業の概要】
教材の作成方法、学習指導案の具体的な作成方法を学び、情報科教育法1や情報系の専門科目で学んだ知識や技術を、高校生に指導する観点から統合します。その後、模擬授業を通じて、学習指導案の作成、教材の作成、評価の観点と評価方法を学びます。模擬授業後には、検討会を実施し授業改善に取り組みます。これらを通じて、実践的な指導力と授業改善に取り組む姿勢といった教員に求められる資質を形成します。
模擬授業は、1人あたり2回実施する予定です。2回目の模擬授業では、1単元分の学習指導案を作成します。
【授業計画】                 講    義    内    容
第1回:教材設計とプレゼンテーション
第2回:学習者に合わせた教材作成と教育現場での著作権
第3回:スライド教材の作成1 スライドのデザイン
第4回:スライド教材の作成2 教材作成
第5回:模擬授業1 スライドを使った模擬授業 主体的な学びのために
第6回:模擬授業2 スライドを使った模擬授業 授業改善のポイント
第7回:学習指導要領と学習指導案
第8回:指導と評価の工夫
第9回:指導案の作成1 授業計画と単元について
第10回:指導案の作成2 単元の目標、単元の評価規準
第11回:指導案の作成3 単元の指導計画、学習の展開1
第12回:指導案の作成4 学習の展開2、教材作成
第13回:模擬授業3 学習指導案に基づく模擬授業 対話的な学びのために
第14回:模擬授業4 学習指導案に基づく模擬授業 効果的な理解のために
第15回:模擬授業5 学習指導案に基づく模擬授業 学習指導案の改善、まとめ
テキスト
久野靖・辰己丈夫、『情報科教育法 改訂3版』、オーム社、2016年
山極隆・岡本敏雄 他、「社情311 最新社会と情報 新訂版」、実教出版、2017年
山極隆・岡本敏雄 他、「情科307 最新情報の科学 新訂版」、実教出版、2017年 
参考書・参考資料等
文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成30年3月告示)』
文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成30年3月告示)解説−総則編−』
文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成30年3月告示)解説−情報編−』
文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成21年3月告示)』
文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成21年3月告示)解説−総則編−』
文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成21年3月告示)解説−情報編−』
これらの参考資料は文部科学省のホームページからダウンロードできる.
学生に対する評価
授業中の質疑応答・ディスカッションへの関心・意欲(20%)、学習指導案(40%)、模擬授業(40%)の総合評価
備  考
必携PCを持参して下さい。