シラバス情報

授業科目名
文化財保存学概論
開講年次
1年
開講年度学期
2020年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
A-RC-101L
担当教員名
山田 祐子
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
理科系授業(受講経験が無くても良い)
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
日本の文化財およびその背景にある日本文化について学ぶ。さまざまな環境におかれた文化財の劣化や、それに対する対策について学び、文化財の保存・修復についての基礎的理念を身につける。
【授業の概要】
日本では従来どのようなものが文化財として扱われてきたのか、文化財保護法に基づいた基礎的な歴史、流れについて示す。また、文化財を劣化させるさまざまな環境について具体例を交えて紹介し、文化財を保存する上で必要な保存環境に関する考え方を説明する。さらに、日本の文化財の形態や構造を知り、作品修復に使用される材料や道具に触れることで材料への理解を深め、修復の重要性について体験してもらう。博物館相当施設への見学では、実際の保存現場で展示と保存をどのように実現しているのかを学び、文化財の保存と活用について学ぶ。
【授業計画と授業の方法】
第1回:文化財保護法、歴史、文化財の種別について
第2回:保存環境(文化財の劣化要因-温度、湿度、光—)
第3回:保存環境(文化財の劣化要因-大気汚染、生物、その他—)
第4回:予防的保存対策の事例
第5回:装こう文化財の形態、構造
第6回:作品調査について、作品の取り扱い実習
第7回:博物館相当施設バックヤード見学
第8回:展示鑑賞、施設見学
第9回:装こう文化財の修復に使用される材料
第10回:修復事例紹介
第11回:国際協力事例、被災文化財修復事例紹介
第12回:材料調整実習(糊炊き、フノリ炊き)
第13回:実習(補修)
第14回:実習(裏打ち)
第15回:実習(裏打ち)
テキスト・参考書
教科書は使用せず、必要に応じてプリント配布
授業時間外の学修
成績評価の方法と基準
授業・実習への参加態度、課題レポート
備  考
その日の講義の復習を行い、翌日質問や意見、感想を述べて欲しい。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
文化財の保存、修復に携わっている教員による授業