シラバス情報

授業科目名
塗装法演習
開講年次
1年
開講年度学期
2020年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
A-SF-124S
担当教員名
桜田 知文
担当形態
オムニバス
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目(中学校・高等学校 美術)
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校及び高等学校 美術)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・工芸
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
木工演習 金工演習
【授業の目的と到達目標】
演習を通じて、作品制作や額、展示台などの制作に必要な技法を身につけるとともに、安全作業の基本を身につける。
【授業の概要】
天然樹脂塗料、合成樹脂塗料、及び各種薬剤の基礎知識、使用法について、各自の製作に関連付けて述べ、工業塗装法に伝統技術を加味し比較しつつ演習する。
本演習では、いわゆる“塗る”領域に留まらず、メッキや染め、フィルムコーティングも含めた表面処理全般について学ぶ。
(オムニバス方式)
 桜田:金工の観点から、金属素材の知識、及び塗装、染め、メッキの実務について指導する。
 松本:家具、木工の観点から、木材、及び木質素材の知識、及び塗装、染めの実務について指導する。
 田代:日本の伝統的塗装法・漆芸を通じて、自然の恵みをどのように生かしてきたかを学ぶ。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 オリエンテーション、表面保護&化粧手段の歴史・変遷について               
・漆について
第 2回 木材塗装演習1/7(安全作業の指導、及び道具の種類と使い方)               
・下地作り(1)
第 3回 木材塗装演習2/7(下地作り)                                    
  ・下地作り(2)
第 4回 木材塗装演習3/7(水性ウレタンのスプレィ塗装)                       
 ・布着せ
第 5回 木材塗装演習4/7(オイルスティン、阿仙・重クロム酸による着色)              
・布削り
第 6回 木材塗装演習5/7(オイルフィニッシュ)                              
 ・塗り(下地1)
第 7回 木材塗装演習6/7(漆)  
     ・研ぎ・中塗り
第 8回 木材塗装演習7/7(漆)  
     ・研ぎ・上塗り
第 9回 金属塗装演習1/5(安全作業の指導、及び道具の種類と使い方)(下地作り)
第10回 金属塗装演習2/5(六一〇ハップによる硫化仕上)
第11回 金属塗装演習3/5(煮込み着色)
第12回 塗装の実際例見学
第13回 金属塗装演習4/5(硫酸銅、アンモニアによる緑青発色)
第14回 金属塗装演習5/5(電気メッキ)
第15回 観察記録制作&仕上予備日

オムニバスの責任者名:桜田 知文
テキスト・参考書
プリントを配布する。
授業時間外の学修
特に使用しない。
成績評価の方法と基準
演習作品の制作状況、授業中の質問や意見・参加状況(30)、観察記録の提出・評価成績(70)による。
備  考
技法習得には日々の繰り返し訓練が重要。始業に遅れず、指導に沿って全課程を演習するように努めること。またその日の作業や成果は必ず記録をとること。材料費が3000円程度必要。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
創作活動、制作活動を行っている芸術家による実習