教員名 : 小畑 拓也
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授業科目名
欧米文学専門演習b
開講年次
2年
開講年度学期
2020年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-SG-342S
担当教員名
小畑 拓也
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
欧米文学専門演習a
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
『The Time Machine』の関連資料・研究論文を精読し、受動的な「読書」から能動的な「分析」へとテクストに対峙する際の意識を切り換えていく。無意識に行ってきた読解のプロセスを可視化する技術の習得を目標とする。輪読会の形式で進行する。指定された資料の要約、問題点の指摘等をそれぞれに行い、レジュメを作成、配付、口頭で発表する。
【授業の概要】
テクスト分析の基本的技術の習得を前提として、文芸批評・文学研究の事例研究を行う。今年度はH. G. Wells『The Time Machine』に関する批評・研究論文を取り上げる。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 オリエンテーション
第 2回 事例研究:Richard Holt Hutton・In A.D. 802,701, 『Spectator』, July 13, 1895 第 3回 事例研究:Unsigned・A Pilgrim through Time, 『Daily Chronicle』, July 27, 1895 第 4回 事例研究:Israel Zangwill・[Paradoxes of Time Travel),『Pall Mall Magazine』, September 1895 第 5回 事例研究:Yevgeny Zamyatin・[Wells's Urban Fairy Tales] 第 6回 事例研究:Bernard Bergonzi・[Wells the Myth-Maker] 第 7回 事例研究:Bernard Bergonzi・[Wells the Myth-Maker][承前] 第 8回 事例研究:Kathryn Hume・Eat or Be Eaten: H. G. Wells's Time Machine 第 9回 事例研究:Kathryn Hume・Eat or Be Eaten: H. G. Wells's Time Machine[承前] 第10回 事例研究:Elaine Showalter・The Apocalyptic Fables of H. G. Wells 第11回 事例研究:John Huntington・The Time Machine and Wells's Social Trajectory 第12回 事例研究:Paul A. Cantor and Peter Hufnagel・The Empire of the Future: Imperialism and Modernism in H. G. Wells 第13回 事例研究:Colin Manlove・H. G. Wells and the Machine in Victorian Fiction 第14回 事例研究:Roger Luckhurst・The Scientific Romance and the Evolutionary Paradigm 第15回 事例研究:Roger Luckhurst・The Scientific Romance and the Evolutionary Paradigm [承前] テキスト・参考書
H. G. Wells (Author), Stephen Arata (Editor), 『The Time Machine』 (Norton Critical Editions, Paperback, 2009, ISBN: 978-0-393-92794-8)
授業時間外の学修
授業中に指示する。
成績評価の方法と基準
授業参加状況および課題への取り組み(60)、最終レポート(40)
備 考
専門用語を日常の言葉でパラフレーズする練習をしておくこと。学問の対象と日常生活が乖離しないように意識することで、人文学に内在する「実学」的側面を活かすことができるようになる。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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