シラバス情報

授業科目名
民俗学2
開講年次
3年
開講年度学期
2020年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-RE-305L/G-HU-332L
担当教員名
藤井 佐美
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
民俗学1
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
 日本の文学・芸能・宗教等にかかわる伝承事例を考察し、文化研究における民俗学的方法について理解を深める。主な内容は以下の通りである。
1、民俗学の研究課題を伝承上の問題から正確に捉え、計画的に調査・研究を進める。
2、各テーマに関する研究史を文献調査から丁寧にまとめる。
3、フィールドワークの実施や試案に基づき、日本文化の特質を多角的な視点から理解する。
【授業の概要】
 民俗学の研究対象は広範囲に及ぶが、その内容はあくまでも伝承世界にある。本講義では、日本古来の慣習や発想の特質を、言語伝承・民間信仰・芸術文化の側面から講述する。なお、担当教員による調査内容を録音や映像資料とともに紹介しながら民俗学の現状や課題についても言及し、テーマに関連するフィールドワークを想定した調査研究方法を段階的に指導する。 
【授業計画と授業の方法】
第 1回 ガイダンス
第 2回 民俗学のテーマ
第 3回 民俗学の方法(1) 文献調査とフィールドワーク
第 4回 民俗学の方法(2) 仮説と立証
第 5回 フィールドワークの方法(1) 聞き書きとマナー
第 6回 フィールドワークの方法(2) グループワーク
第 7回 口承文芸(1) ヨミとカタリ
第 8回 口承文芸(2) 昔話・伝説・世間話
第 9回 口承文芸(3) 俗信と迷信
第10回 神楽と直会
第11回 暦と年中行事
第12回 人生儀礼
第13回 映画の中の民俗学(1)
第14回 映画の中の民俗学(2)
第15回 まとめ 
テキスト・参考書
資料配布
授業時間外の学修
講義時に指示する。
成績評価の方法と基準
毎回の小レポート(60%)と最終レポート(40%)の内容により総合的に評価する。
備  考
小さくても身近な民間伝承に触れることが研究につながる場合もある。各テーマを丁寧に見直し、実証的で工夫に満ちた調査研究を心掛けることが望ましい。
担当教員の実務経験の有無
×
実務経験の具体的内容