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						教員名 : 小畑 拓也 
						
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					 授業科目名 
							比較文学 
							開講年次 
							3年 
							開講年度学期 
							2020年度前期 
							単位数 
							2単位 
							科目ナンバリング 
							J-CW-314L 
							担当教員名 
							小畑 拓也 
							担当形態 
							単独 
							【科目の位置付け】 
						この授業の基礎となる科目 
							欧米文学講義 
							次に履修が望まれる科目 
							【授業の目的と到達目標】 
						「記憶」と「記録」をキーワードに、複数の文化圏のメディア事象の並置・分析を通じて、虚構の中に見られる人間主体の捉え方を新旧取り混ぜて分析、考察し、その成果を学術的語彙を用いて詳述することが目標。そのためには文字メディアはもちろん、音声、映像、複合的メディア上に展開する様々な「文学」的要素の理論的手続きに基づいた具体的読解を通じて、様々な「文学」的表現と「記憶」・「記録」との関係、さらにはそれらにまつわる種々の言説の問題点を把握することが必要となるので、授業中に解説する専門用語群を相互に関連付けて分類/整理し、各自の関心に基づいた用語集を作成する。 
							【授業の概要】 
						 世界のあり方を単純化するために用いられがちな「比較」という方法を世界の複雑さを記述する方法として捉え直すための契機が、地域別のメディア事象の共時的、通時的配置の分析の実践に見いだされることを確認する。多様な実例を読み解くことで、欧米主導のグローバル化の追認でも、「自文化中心主義」への「回帰」でもないオルタナティブへの入り口としての「比較文学」が成立しうる可能性を探る。 
							【授業計画と授業の方法】 
						第 1回 オリエンテーション 
							第 2回 「記憶」と「記録」の物語:声が伝えるもの 第 3回 「記憶」と「記録」の物語:文字が残すもの 第 4回 「記憶」と「記録」の物語:「きく」ことと「きこえる 」こと 第 5回 「記憶」と「記録」の物語:「読む」ことと「読める 」こと 第 6回 アイデンティティの場所:「記憶」がつなぐもの 第 7回 アイデンティティの場所:「記録」がつなぐもの 第 8回 アイデンティティの場所:「記憶」の呪縛 第 9回 アイデンティティの場所:「記録」の束縛 第10回 モノの「記憶」、モノの「記録」:フェティシズムの物語 第11回 モノの「記憶」、モノの「記録」:物語のフェティシズム 第12回 モノの「記憶」、モノの「記録」:モノ語りの多義性 第13回 物語のかけら :「復元」の想像力 第14回 物語のかけら :回顧の視点 第15回 物語のかけら :外挿と空想 テキスト・参考書 
							資料を配付する。 
							授業時間外の学修 
							授業中に指示する。 
							成績評価の方法と基準 
							授業中のメモ、ノートをもとに受講者が各自でまとめる「レジュメ」形式の小レポート(授業参加状況の確認を兼ねる)を60%、欧米文学・比較文学関連の書籍を取り上げた書評形式の中間レポートを20%、授業を通じて習得、訓練した術語、理論、文章作法を盛り込んだ最終レポートを20%として算出する。 
							備  考 
							書誌情報に注目して文献資料を意識的に読む習慣をつけておくこと。授業中に提示されたキーワードを自分なりに分類・整理して、語彙を広げていけば、分析・読解の精度を高められる。 
							担当教員の実務経験の有無 
							× 
							実務経験の具体的内容 
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