教員名 : 藤井 佐美
|
授業科目名
民話研究
開講年次
2年
開講年度学期
2020年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-RE-203L
担当教員名
藤井 佐美
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
民俗学1、民俗学2
【授業の目的と到達目標】
調査データに基づく考察を通して、民話研究の意義を理解する。主な内容は以下の通りである。
1、民話に関する全国的分布状況を文献調査から正確にまとめる。 2、調査で得たデータをもとに伝承上の問題点を把握し考察する。 3、フィールドワークの意義を理解し、それに伴う基礎的な調査方法を習得する。 【授業の概要】
日本文化における民話の役割を確認しながら、現代まで生き続けてきた話の魅力や伝承上の課題について理解を深める。主に、かつての日本の姿を垣間見ることができる南島の伝承事例(伝説・昔話・世間話・俗信・祭祀・芸能)を、担当教員の実地調査(文献資料・音声・映像)から紹介し、文学作品との関連、伝承の将来性、民話資料完成までの経緯について講述する。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 ガイダンス〈民間説話〉
第 2回 伝説・昔話・世間話の境界線 第 3回 分類と比較〈伝承と伝播〉 第 4回 フィールドワークの方法1〈語り手と聞き手〉 第 5回 フィールドワークの方法2〈語りの場〉 第 6回 翻字と対訳の意味 第 7回 歴史と暮らしに関する民話 第 8回 映画・アニメーションと民話 第 9回 石垣島の伝承1〈伝説〉 第10回 石垣島の伝承2〈昔話〉 第11回 石垣島の伝承3〈世間話と俗信〉 第12回 研究方法1〈文献調査とデータ収集〉 第13回 研究方法2〈分布図と分布表〉 第14回 研究方法3〈報告書・論文執筆方法〉 第15回 まとめ〈日本文学と民話〉 テキスト・参考書
福田晃・山里純一・藤井佐美・石垣繁・石垣博孝編『琉球の伝承文化を歩く4 八重山・石垣島の伝説・昔話(二)ー登野城・大川・石垣・新川ー 』(三弥井書店)
授業時間外の学修
講義時に指示する。
成績評価の方法と基準
中間レポート類(50%)と最終レポート(50%)の内容により総合的な評価を行う。
備 考
南島の民話を手掛かりに、故郷や身近な地域の民話について考えてみることが大切である。データ収集を通してできるだけ多くの民話に触れながら個々の要素を比較すると、一地域に限らず日本文化の普遍的な問題についても理解が深まる。文字に頼る「読み」だけではなく、「語り」をめぐる様々な伝承背景についても考えてみましょう。
担当教員の実務経験の有無
×
実務経験の具体的内容
|