教員名 : 久保田 啓一
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授業科目名
日本文学特殊講義
開講年次
4年
開講年度学期
2020年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-JLT-435L
担当教員名
久保田 啓一
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校・高等学校 国語) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・国文学(国文学史を含む。) この授業の基礎となる科目
日本文学史Ⅱ(中古)
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
近世文学研究と近世史研究は、同時代を扱っているにもかかわらず、関心の所在、対象の把握方法、評価軸と、いろいろな点で異なった様相を呈する。賄賂政治家として悪名高い老中田沼意次の立場を近世文学研究の観点から見定めることにより、新たな意次像を結ぶことができるのではないかと考え、試論として提示する。
【授業の概要】
賄賂政治家としてのイメージを決定づけた辻善之助『田沼時代』、辻の仕事を徹底的に批判した大石慎三郎『田沼意次の時代』、近年の意次の伝記として優れた藤田覚『田沼意次』などの歴史研究を踏まえつつ、それぞれが依拠する史料の吟味を文学研究の立場から行い、近世中期の江戸幕臣文化圏に意次を位置づける。
【授業計画と授業の方法】
第1回 導入
第2回 辻善之助の仕事 第3回 大石慎三郎の仕事 第4回 藤田覚の仕事 第5回 「まいないつぶれ」図とは 第6回 「まいないつぶれ」図の解釈 第7回 風刺と文学 第8回 意次の文芸資料 第9回 父意行の詠草序文 1 第10回 父意行の詠草序文 2 第11回 天明7年上奏文 1 第12回 天明7年上奏文 2 第13回 幕臣文化圏と意次 第14回 田沼意次と松平定信 第15回 まとめ テキスト・参考書
プリントを配付します
授業時間外の学修
講義中に紹介し、必要な箇所は資料として配布します。
成績評価の方法と基準
最終日の試験の結果(80%)、授業中の質疑応答(20%)
備 考
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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