シラバス情報

授業科目名
生産システム論
開講年次
カリキュラムにより異なります。
開講年度学期
2020年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
邵 忠
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
システム工学
【授業の目的と到達目標】
生産の概念と意義、そして生産の意味の史的変化を理解し、幾つかの生産システム例を通じて生産システムの仕組みと最適化への理解を深めたうえ、生産システムの諸課題とそれらの課題を解決するための技術および技法の習得・活用を目標とする。
【授業の概要】
企業の生産活動をシステムとして捉えて、その効率化、すなわち生産システムの最適化を目指す技術・技法の習得を目的とする。
20世紀以降に誕生した幾つかの生産システムを解説し、生産現場における生産管理、情報化技術・技法を講義する。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 生産の意義:生産の概念と定義及び目的と意義
第 2回 生産システムの発生と進化:生産システムの概念と定義、生産システムの誕生と進化の歴史
第 3回 生産システムの構成と分類:生産システムの仕組みと分類
第 4回 フォード生産システム:誕生の背景とベルトコンベヤー流れ生産の仕組み
第 5回 トヨタ生産システム(1):無駄排除のトヨタ生産システムの意義と仕組み
第 6回 トヨタ生産システム(2):無駄排除のためのJITとカンバンなどの諸技法
第 7回 ボルボ生産システム:労働の人間化を主張するボルボ生産システムの理念と仕組み
第 8回 中間試験
第 9回 生産システム最適化技術(1):工場立地計画、職場・設備計画の方法
第10回 生産システム最適化技術(2):工程計画、生産計画の方法
第11回 生産システム最適化技術(3):在庫と物流計画
第12回 自動化と情報化の進展:自動化生産、FMS生産、CIM生産、仮想加工と循環型生産など
第13回 循環型生産:環境や資源を重視する循環型生産の発想と仕組み
第14回 グローバル生産:グローバル生産の全体最適化を目指すSCMの仕組みと内容
第15回 生産システムの諸課題と今後の展望:グローバル生産の諸課題を認識し、生産システムの多元化進展を理解する
第16回 期末試験
テキスト・参考書
プリントを配付する
授業時間外の学修
人見勝人著「生産システム工学」、堀江清志・澤田善次郎著「生産管理総論」など
成績評価の方法と基準
試験、レポート提出と受講態度で判定する。
備  考
配布したプリント及び参考書を予習し、復習の一環として課題を出す。また小テストを実施。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
次の経歴・経験を持つ教員による授業

・セメントや大型陶板プラントの建設や試運転に携わった経験
・家電のプリント基板の製造現場での品質検査の業務に携わった経験
・自動車用板ガラス加工品の業界検査委員として、検査実施に参加した経験
・自動車や家電及びアバレル生産ラインなど多数の現場調査の経験