シラバス情報

授業科目名
企業法特論
開講年次
1年
開講年度学期
2020年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
担当教員名
王 佳子
担当形態
単独
【科目の位置付け】
経営系専門科目に区分されます。
選択科目となります。
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の到達目標及びテーマ】
この授業は、株式会社のガバナンス、ファイナンスや、M&A等に関する重要なトピックを理解することを目標とします。
【授業の概要】
株式会社は、会社法の予定する会社の中で、とりわけ大きな比重を有するものです。そして、株式会社をめぐる法的問題は、主に次の四つの局面において生じます。
ひとつは、株式会社の設立です。この局面では、株式会社独特の設立手続が履践されているか、株式を引き受ける際に払込みが行われているかが問題となります。
二つ目の局面は、株式会社の組織です。ここでは、株式会社にはどのような機関を設けるべきか、それぞれの機関にはどのような権限を認めるべきか、そのような機関をどのように配置すべきか、それぞれの機関にはどのような構成員があり、それぞれの構成員にどのような義務や責任を課すべきかが活発に議論されてきました。
三つ目は、株式会社の資金調達です。この局面では、既存株主がどの程度資金調達による不利益を甘受すべきかをめぐってしばしば争われました。
四つ目の局面は、株式会社の組織再編です。この局面では、どの程度株主や会社債権者を始めとする株式会社の利害関係者の利益を考慮しなければならないかに関して、問題が集中しました。
この授業では、以上の4つの局面における会社法上の問題を順次検討していきます。
 
【授業計画】                 講    義    内    容
1 株式会社の設立
2 株式の内容
3 株主による議決権の行使
4 経営判断原則
5 取締役に対する競業規制と利益相反取引規制
6 取締役の監督・監視義務
7 取締役の会社に対する責任、取締役の第三者に対する責任
8 資金調達の方法
9 法令または定款に違反するような株式等の発行または自己株式の処分
10 著しく有利な方法による株式等の発行または自己株式の処分
11 組織再編の仕組み
12 会社分割における債権者保護
13 敵対的買収
14 友好的買収
15 総括
テキスト
神田秀樹『会社法』弘文堂
参考書・参考資料等
別途指示します。
学生に対する評価
授業への参加度60%、期末レポート40%
備  考