シラバス情報

授業科目名
民俗学1
開講年次
3年
開講年度学期
2020年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
J-RE-304L/G-HU-331L
担当教員名
藤井 佐美
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
民話研究
次に履修が望まれる科目
民俗学2
【授業の目的と到達目標】
 民間伝承と文芸の結びつきを通して民俗学の研究意義を理解する。主な内容は以下の通りである。
1、民俗学の研究課題を伝承上の問題から正確に捉え、計画的に調査・研究を進める。
2、各テーマに関する研究史を文献調査から丁寧にまとめる。
3、フィールドワークの実施や試案に基づき、日本文化の特質を多角的な視点から理解する。
【授業の概要】
 日本民俗学の祖・柳田國男の『遠野物語』を読む。民話・祭・信仰・俗信等を手掛かりに重層的な伝承世界を通観し、一地域に限定できない日本古来の慣習や発想の特質についても解説する。また、映像・音声資料に基づきながら民俗学の現状や課題についても言及し、レポート執筆に向けての具体的な作業や研究方法を段階的に指導する。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 ガイダンス
第 2回 柳田國男と『遠野物語』
第 3回 佐々木喜善の『聴耳草紙』
第 4回 語り手と聞き手
第 5回 『遠野物語』の音読
第 6回 世間話と都市伝説
第 7回 『遠野物語』序文
第 8回 身近な神々
第 9回 妖怪(1)座敷童子
第10回 妖怪(2)河童
第11回 山の世界 —神・人・天狗—
第12回 さまざまな境界
第13回 姥捨山 —文学と民俗学—
第14回 動物と植物の話
第15回 まとめ
テキスト・参考書
石井正己著『全文読破 柳田國男の遠野物語』(三弥井書店) 
授業時間外の学修
講義時に指示する。
成績評価の方法と基準
毎回の小レポート(60%)と最終レポート(40%)の内容により総合的に評価する。
備  考
レポートテーマは各自の選択に任せる。
担当教員の実務経験の有無
×
実務経験の具体的内容