国際金融論

3年

2020年度後期

2.00単位

E-EC-308L

神﨑　稔章

単独

国際経済学、貨幣経済学

１．国際収支表や為替レート、国際資本移動のメカニズムが理解できる。
２．通貨危機、金融危機、累積債務問題等グローバルな問題が説明できる。

国際収支や為替レート、国際資本移動等、グローバリゼーションを説明する際に必要とされる概念を主に理論的見地から理解することを目的とする。

第　１回　金融グローバル化、国際資金の動き
第　２回　国際収支（１）旧マニュアル
第　３回　国際収支（２）新マニュアル
第　４回　国際収支（３）国際収支統計と対外ポジション、Global Imbalances
第　５回　国際資本移動（１）国際金融取引の存在理由、異時点間の効用最大化問題（Lagrangeの未定乗数法）
第　６回　国際資本移動（２）累積債務問題
第　７回　外国為替（１）為替、立替と外為市場
第　８回　外国為替（２） Marshall-Lerner Condition, J Curve Effect
第　９回　国際収支と外国為替：Flow Approach
第１０回　購買力平価説：商品裁定と一物一価の法則、Balassa–Samuelson Effect
第１１回　金利平価説：金利裁定と為替リスク
第１２回　為替相場の決定：Overshooting Model, Portfolio Balance Model
第１３回　為替相場の期待とニュース：合理的期待と重複期待値の法則、効率性市場仮説によせて
第１４回　通貨危機の発生メカニズム：外貨準備とシャドウ・レート、複数均衡の存在
第１５回　まとめ

指定はない。配布資料や板書を通じた講義を展開する。

Paul R. Krugman and Maurice Obstfeld, International Economics: Theory and Policy, Pearson Education (US); 8th International,2008(邦訳P.・R・クルーグマン、M・オブズフェルド「クルーグマンの国際経済学　第8版」下巻、金融編).　高木信二著「入門 国際金融　第4版」日本評論社、2011年。小川栄治著「国際金融入門」日本経済新聞社、2002年。

期末試験若しくはレポートの結果によって評価する。

１．定義や練習問題を理解しつつ、論理的思考を養うこと。
２．日頃から国内外の新聞やニュース等の情報を収集することで、自らの視野を広げること。　

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