シラバス情報

授業科目名
思考とデザイン
開講年次
1年
開講年度学期
2020年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
G-HU-123L
担当教員名
植松 頌太
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
クリエイティブワーク(実制作に限らない)に取り組む際には、技法の習得だけでなく、社会の多様な情勢を踏まえてのリサーチと、これらを自らで思考し、整理することを求められる。また、昨今デザイン領域はかつてない規模で拡大を続けており、実務従事者のみならず、とりわけ学生は一層広い視野から「デザイン」を捉え、多様なコンテクストを理解する必要がある。本講義では、デザインに関する技法、歴史、テクノロジーなどを学ぶと共に、何名かのゲストスピーカーを迎えて、広く「デザイン」を捉え、多角的に学生自らがデザインを再考することを達成目標とする。
【授業の概要】
本講義では、「デザイン」を基本軸として、身体、言語、心理、認知、記号、歴史、社会、経済、政治、テクノロジーなど、一見直接的に関連すると考えにくい事柄についてもデザイン領域と結びつけながら触れてゆく。体系的に「デザイン」を思考し、デザインエレメントを多角的に判断できる身体感覚の習得を目標として、講義ならびにディスカッション(今期は各回の講義におけるコメント及びレポート執筆をベースとする)を行う。
【授業計画と授業の方法】
第 1回  オリエンテーション ─ なぜデザインを「多角的」に捉える必要があるのか
第 2回  デザインという概念 ─ なぜその対象は「デザイン」と形容されるのか
第 3回  言語と記号 ─ 人間が記号を言語として処理するプロセス
第 4回  美しさの相対性 ─ 「美しさ」という基準は見る者や環境によって異なるのか
第 5回  グローバリズムと民族 ─ 「外国人」に対する私たちのふるまい
第 6回  (ディスカッション) デザインを学んで会得した感覚について
第 7回  印刷技法の進化 ─ デザインの一般化とこれを支えた印刷技術
第 8回  デザインとコンピュータの相関性 ─ コンピュータに支配されるクリエイティブ
第 9回  サスティナブルなデザイン ─ クライアントを当事者としてデザインを持続させるために
第10回  (ディスカッション) デザインを消費するという行為について
第11回  画面に閉じ込められたデザイン ─ ディスプレイメディア上のデザインの特性と制約
第12回  動きを手に入れたデザイン ─ グラフィックデザインの多メディア化
第13回  画面デザインと物理的デザイン ─ 拡張するグラフィカルユーザインタフェース
第14回  デザインを代替するもの ─ 情報化社会におけるデザインリソースの利活用
第15回  (最終課題:レポート執筆について) これからの「デザイン」に必要なフレームワークを論述する
テキスト・参考書
適時教材を講義中に配布する
授業時間外の学修
適時教材を講義中に配布する
成績評価の方法と基準
講義内課題(コメント投稿/リアクションペーパー作成) 全15回: 40%
期末レポート: 60%
備  考
今期の本講義は全てをオンラインにて展開します。したがって、自宅または学内のいずれからも受講が可能です。ただし、原則としてオンデマンド講義ではなく、対面講義と同じ日時に開講しますので、出席確認などは時間割に準じます。また、履修定員は最大70名とします。
対面座学講義と同じように、適時メモ(手書き/タイピングなどを問わない)を取ることを推奨します。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
創作活動、制作活動を行っている芸術家による授業