教員名 : 住田 光子
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授業科目名
演劇の歴史と鑑賞
開講年次
2年
開講年度学期
2020年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
G-HU-221L
担当教員名
住田 光子
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
1. 基本的目標: 演劇を鑑賞する際に、観客として問題意識を持つことができる。
2. 発展的目標: 演劇の生み出された背景知識をもとに、演劇を批評することができる。 3. 最終目標: 現代の演劇パフォーマンスには、その前の時代の演劇が大きな影響力を持っていることを念頭に置きながら、演劇パフォーマンスを分析することができる。 【授業の概要】
近代・現代西洋演劇の歴史の一部を概観するとともに、主にシェイクスピアを中心に、古典作品が現代演劇や映画を通してどのように変遷を遂げていったのかをみてゆく。授業においては、オリジナルとしての演劇に触れる。その上で、もっと後の時代になって、国境を越えて、演劇が新しくつくり変えられていく過程、さらには、その時代ならではの趣向が織り込まれているのかを考えてゆく。受講者は、演習形式で、舞台芸術作品の主題について考察するなかで、演劇と社会の結び付きについて意識することになるだろう。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 オリエンテーション / 劇場と観客
第 2回 西洋演劇の起源 祝祭 / パスカルの『パンセ』とエリック・ロメールの『冬物語』 第 3回 西洋演劇の起源 祝祭 / 喜劇におけるユダヤ人の存在—『ヴェニスの商人』 から 第 4回 前期近代演劇と現代演劇 / パストラル(田園詩)とシェイクスピア— 『お気に召すまま』 第 5回 前期近代演劇と現代演劇 / バルコニー・シーンの変遷 『ロミオとジュリエット』 第 6回 演劇と観客 / 読者反応批評 第 7回 リーディング・パフォーマンス 第 8回 中間試験 / 解説 第 9回 演劇と音楽(1) 第10回 演劇と音楽(2) 第11回 同性愛と演劇 / 英国の演劇 『ベント』 (1979) 第12回 <思考>の文字化 / BBCテレビ・ドラマ 『SHERLOCK』 (2010-17) と映像技術(1) 第13回 <思考>の文字化 / BBCテレビ・ドラマ 『SHERLOCK』 (2010-17) と映像技術(2) 第14回 小説から映画、舞台作品への改作 / スティーヴン・キングの 『刑務所のリタ・ヘイワース』 と映画 『ショーシャンクの空に』 第15回 西洋演劇の歴史 まとめ テキスト・参考書
アラン・ヴィアラ著 『演劇の歴史』 [文庫クセジュ] 白水社,2008. 1,050円(税抜)
授業時間外の学修
川島健 『演出家の誕生—演劇の近代とその変遷』 東京: 彩流社, 2016.
成績評価の方法と基準
平常点 <論述シートの評価など>(40%)、中間試験 (30%)、期末レポート(30%)
*三分の二以上の出席が必須。授業のなかで論述させ、評価します。 備 考
予習: 学期中、テキスト1冊を読み進めてほしい。なお、授業内で示すいくつかの項目については、重点的に読むこと。
復習:(学期中:) 配布資料や提示した古典作品、戯曲や映像への理解・考察を深めること。なお、中間試験までにシェイクスピアの戯曲(翻訳)を1冊読むことをすすめる。 (学期後:) 授業を通して印象に残った演劇・映画に触れること。実際に作品に触れ足を使って調べてほしい。 科目コード:G-人-2-21-L 担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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