シラバス情報

授業科目名
社会保障入門
開講年次
1年
開講年度学期
2019年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
G-SS-142L
担当教員名
髙間 沙織
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
社会保障
社会政策
【授業の目的と到達目標】
[テーマ]
日本の社会保障制度の概要を理解する
[到達目標]
1.日本の社会保障制度について基礎的な知識を習得すること
2.日本の社会保障制度の課題を把握し、議論できるようになること
【授業の概要】
どのような人であっても病気や怪我、失業、それらに伴う貧困といった問題に直面する可能性があります。
そうした問題に直面したときに人々が利用しうる制度として国や地方自治体が設けているものが社会保障制度です。
社会保障制度は、誰を対象にどこまで保障するか、誰が費用を負担するか、誰によって提供されているかなどについて、非常に複雑なものとなっています。複雑であるからこそ、いざ問題に直面したときに制度にアクセスしたり利用したりできずに生活基盤が崩落してしまう人もいます。ゆえに社会保障制度についての基礎的な理解はとても大切です。
この授業では各回を通して、日本の社会保障制度の特徴や課題について基礎的な理解を深めていきます。
【授業計画と授業の方法】
第1回 イントロダクション

第2回 社会保障の歴史

第3回 社会保障制度の体系:公的扶助・社会福祉・社会保険

第4回 公的扶助:生活保護制度とは何か・ホームレスになるとはどういうことか

第5回 社会福祉(1)児童福祉:子どもの貧困とこども食堂

第6回 社会福祉(2)児童福祉:「コウノドリ」から考える社会的養護

第7回 社会福祉(3)障害者福祉:障害とは何か、障害者の教育と雇用

第8回 社会福祉(4)高齢者福祉:高齢者のケアは誰がどこでどのようにしてきたのか

第9回 社会保険(1)労働保険:労働保険と雇用保険

第10回 社会保険(2)医療保険:日本の病院制度と「社会的入院」問題

第11回 社会保険(3)介護保険:介護保険制度の成立背景

第12回 社会保険(4)公的年金制度:年金セミナー

第13回 社会保険(5)公的年金制度:高齢者の抱える経済的課題

第14回 社会保障制度の変容:地域包括ケアから地域共生社会へ

第15回 授業のまとめ
テキスト・参考書
テキストは特に指定しません。
授業時間外の学修
以下の文献のほか、必要に応じて授業で紹介していきます。
加藤智章・菊池馨実・倉田聡、前田雅子(2017)『社会保障法』有斐閣
岩村正彦・菊池馨実・嵩さやか・笠木映里(2013)『目で見る社会保障法教材』有斐閣
岩田正美・武川正吾・永岡正己・平岡公一編(2003)『社会福祉の原理と思想』有斐閣
平岡公一・杉野昭博・所道彦・鎮目真人(2011)『社会福祉学』有斐閣
成績評価の方法と基準
授業への参加度(20%)、小テスト(30%)、期末試験(50%)により評価します。
備  考
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
日本年金機構の職員による実務経験を基にした講演を予定しています。