シラバス情報

授業科目名
日本経済史特論
開講年次
1年
開講年度学期
2019年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
担当教員名
森本 幾子
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校専修免許 商業)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・教科及び教科の指導法に関する科目 
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の到達目標及びテーマ】
幕末の開港から現代までの日本の歴史的発展についての理解を深め、資本主義体制を選択した日本社会の変遷とその中で生じる様々な問題について考えていく。さらに、幕末の開港から現代までの歩みは、それ以前の歴史(古代、中世、近世)の政治体制を基盤としていることから、それら日本独自の政治的特徴と経済的発展の関わりについても合わせて考察し、自分なりの意見を持つことが本講義の目標である。
【授業の概要】
テキストを進めるなかで日本の資本主義の形成過程について理解し、現代社会の様々な問題について歴史的に考察する能力を養う。事前にテキストを講読し、内容をまとめた上で、その他文献等も引用し、最終的に自分の意見を述べる。毎回(15回)すべての受講者が発表し、その内容について全員で議論する。
【授業計画】                 講    義    内    容
第1回 明治維新の変革と資本主義の形成
第2回 世界市場への編入
第3回 外資排除の下での企業勃興
第4回 西洋技術の移転と資本形成
第5回 賃労働者の増加と地域経済
第6回 第一次世界大戦以降の日本経済
第7回 ワシントン海軍軍縮会議とブルジョアジー
第8回 昭和恐慌と日本経済
第9回 日中戦争と日本経済
第10回 アジア太平洋戦争下の経済構造
第11回 占領下の政治改革と経済復興
第12回 大衆消費社会
第13回 日米貿易摩擦
第14回 冷戦体制の崩壊と日本経済
第15回 ポスト冷戦下の日本経済
テキスト
石井寛治『資本主義日本の歴史構造』(東京大学出版会、2015年)定価(本体価格5,200円+税
)(各自購入すること)
参考書・参考資料等
テキスト以外の参考資料については、講義の中で適宜紹介する。
学生に対する評価
受講者の講義への意欲的な態度、発表や意見の内容、レポート提出(3回以上)によって評価する。
備  考
日本経済史に関する基礎的な知識が必要である。各時代の歴史用語・条約・戦争等については内容を理解しているものとして講義を進める。