教員名 : 小寺 里枝
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授業科目名
美学
開講年次
1年
開講年度学期
2019年度前期、2019年度後期
単位数
4.00単位
科目ナンバリング
J-RE-111L/A-SF-101L
担当教員名
西嶋 亜美、小寺 里枝
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校及び高等学校 美術) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・美術理論及び美術史(鑑賞並びに日本の伝統美術及びアジアの表現を含む) この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
比較芸術論
【授業の目的と到達目標】
第一に、西洋の美学や芸術に関する議論を概観し、基本的な知識を獲得することが目標です。さらに、様々な立場や考え方を理解することで、広い視野と自らを客観的に位置づける考え方を身につけましょう。
【授業の概要】
歴史を通じて、美や芸術はどのように捉えられ、また、それはいかに芸術の実践と関わってきたのでしょうか。
美や芸術のあり方を考える際に、現在に至るまで重要性をもちつづけている美学の理論や、それぞれの時代の芸術実践と密接に関連した芸術理論を、おおまかに年代順に概観します。 私たちも日ごろ経験している「美」や他の価値、そして芸術について、各時代の最高の知性がどう考えたかを知るのは、それだけで非常にスリリングですし、価値や批評のメカニズムを理解することは、制作や作品解釈のためのヒントともなるでしょう。 【授業計画と授業の方法】
第 1回 オリエンテーション:美学・芸術学の対象
第 2回 古代の議論(1) プラトン 第 3回 古代の議論(2) アリストテレス 第 4回 古代の議論(3) プロティノス 第 5回 中世の美と芸術 第 6回 イタリア・ルネサンスの美術理論(1)アルベルティ 第 7回 イタリア・ルネサンスの美術理論(2)レオナルド・ダ・ヴィンチ 第 8回 ヴァザーリ『芸術家列伝』 第 9回 芸術における様々な競合 第10回 マニエリスム期の美術理論 第11回 宗教改革・対抗宗教改革と美術理論 第12回 17世紀の絵画論(1) イタリア 第13回 17世紀の絵画論(2) フランス・アカデミー 第14回 17世紀の様々な芸術論 第15回 「美学」の始まり 第16回 後期オリエンテーション〜18世紀の美術と理論(ドイツ) 第17回 18世紀の美術と理論(イギリス) 第18回 18世紀の美術と理論(フランス) 第19回 カントの美学(1) 第20回 カントの美学(2) 第21回 ゲーテと芸術 第22回 ヘーゲルの美学 第23回 19世紀の芸術論(1) 第24回 19世紀の芸術論(2) 第25回 世紀転換期の芸術理論 第26回 第一次世界大戦前後の芸術理論(1) 第27回 第一次世界大戦前後の芸術理論(2) 第28回 モダニズムの理論とその克服(1) 第29回 モダニズムの理論とその克服(2) 第30回 現代の芸術と諸問題 テキスト・参考書
指定せず、プリントとスライド、板書で講義を進めます。
授業時間外の学修
授業中に指示します。
成績評価の方法と基準
授業参加度(20%)、授業中・授業外の課題(30%)、試験(50%)
備 考
日ごろから意識的に芸術に触れましょう。美術館や映画館に足を運び、ジャンルを問わず本や漫画、DVDその他メディアに親しみ、SNS等の情報で気になったものは実際に見に行く。とにかくインプットを増やして知らない世界を開拓してください。
その上で、抽象的な議論も、経験や制作に関連付けて自分の言葉で理解するよう心がけてください。 また、講義で気になったトピックについては、紹介する参考文献等を利用して各自深めるよう努力すること。 担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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