教員名 : 王 佳子
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授業科目名
民法入門
開講年次
1年
開講年度学期
2019年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
G-SS-103L
担当教員名
王 佳子
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
本科目の目的は、民法に関する初歩的な理解を確立することにあります。
私たちの社会は、法令と呼ばれる一定のルールを皆が守ることで成り立っています。このことから、ふたつのことが重要になってきます。ひとつは、法令を遵守する意識を持つことであり、もうひとつは、さまざまな法令を知ることです。そして、法令を知らなければ、せっかくの意識が無駄になってしまうという意味で、法令に関して識見を有することは、遵法意識を持つことの第一段階として位置づけられます。 日常生活を送る上で、知っておきたい法令がたくさんあります。その中でも、民法は、大事な法律になります。その理由は、民法の適用範囲が広いからです。私たちは、朝から晩まで、さまざまな活動をしますが、そのほとんどが「私人」として活動をしていることになります。そして、「私人」と「私人」の関係を規律するのは、民法です。そうすると、私たちの日常生活に最も身近な法律が民法であるということが言えます。 このようなので、本科目は、民法上の基本的な概念を確認した上で、私たちが普段身を置くような状況において、どのような権利を主張できるのか、どのような義務を負うのかといった点に関して、民法の素養を身に着けていきます。 【授業の概要】
本科目は、主に四つの部分で構成されます。
第一部では、民法の全体的な構造を示します。 第二部では、民法の基本原則を検討した上で、権利義務の主体としての「人」、権利義務の客体としての「物」、権利義務関係を形成するための「法律行為」など民法上の基本的な概念を考察していきます。 第三部では、「物権」という概念、不動産に関して物権が変動する場合の対抗要件としての登記、動産に関して物権を譲渡する場合の対抗要件としての引渡し、他人の物を使って収益し、自分の物を担保として利用する場合における当事者間の権利義務関係などについて知見を広めます。 第四部では、典型的な契約の種類を確認した上で、契約の成立、契約当事者間の権利義務、一方の当事者が自分の債権債務を譲渡する場合の取扱い、一方の当事者が不利益を受けた場合の救済方法、契約の解除等について理解を深めて行きます。 【授業計画と授業の方法】
第 1回 民法の全体像
第 2回 公共の福祉、信義則、権利濫用の禁止 第 3回 自然人・法人、権利能力、行為能力 第 4回 有体物、不動産・動産、主物・従物、果実 第 5回 法律行為、公序良俗 第 6回 意思表示、心裡留保、虚偽表示、錯誤、詐欺・強迫 第 7回 代理、表見代理、無権代理、追認 第 8回 条件・期限、期間、時効 第 9回 物権の設定・移転、不動産の登記、動産の引渡し 第10回 所有権、原始取得 第11回 地上権、抵当権 第12回 典型契約の種類、契約の成立、保証債務、債権譲渡、債務引受け 第13回 手付、瑕疵担保 第14回 債務不履行、契約の解除 第15回 不法行為、不当利得 テキスト・参考書
山野目章夫・野澤正充【編】滝沢昌彦・水野謙・松尾弘・田高寛貴【著】『ケースではじめる民法【第2版】』弘文堂
授業時間外の学修
授業中に適時指示します。
成績評価の方法と基準
授業への参加度20%、小テスト20%、期末テスト60%
備 考
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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