経済史

2年

2019年度前期

2.00単位

E-EC-212L

森本　幾子

単独

教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目（高等学校　商業）
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・商業の関係科目

日本経済史、日本経済論

経済に対する歴史的な考察を行うことによって、国際社会における様々な問題や身近な経済活動について、自分なりの意見を持つようになることが本講義の目標である。

日本の産業革命は、外国資本を排除したなかで企業勃興が進み、それに対する銀行の融資が行われたことに特徴がある。その後、日清戦争・日露戦争の過程で企業勃興が展開し、日本は、産業革命を成し遂げることができた。本講義では、近代日本経済のあゆみを、産業革命と日清戦争・日露戦争を通して考察することによって、日本の資本主義の特徴についての理解を深めることを目的とする。

第１回　明治維新の変革と資本主義の形成
第２回　世界市場への参入−幕末の開港とその影響−
第３回　外資排除のもとでの民業育成　
第 4 回　「征韓論の西郷」対「殖産論の大久保」
第５回　外圧への商人的対応とその成功−有力日本商人の資金蓄積−
第６回　世界恐慌と松方デフレ
第7 回　日本銀行の設立過程
第8 回　資本制企業の勃興
第9 回　日清戦争開始への道
第10 回　戦争を支えた経済力
第11 回　日清戦後の企業勃興
第12 回　近代都市での人口漸増
第13回　日露戦争開始への道
第14回　累積する外債
第15回　日露戦後処理−近代日本史の分岐点−

講義プリントを配布する。

石井寛治『日本の産業革命　日清・日露戦争から考える』（講談社、2012年）その他、講義を進める中で適宜紹介する。

学期末試験（80％）、コメント用紙（20％）によって評価する。

１．毎回配布資料かパワーポイントのいずれかを使用して講義形式で進める。
２．講義プリントをよく読み、予習・復習を行うこと。
３．15回の講義のうち、何度かコメント用紙（200字以上）を記入し、提出する。
４．板書や画面内容の写真撮影は認めていない。

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