シラバス情報

授業科目名
思考とデザイン
開講年次
1年
開講年度学期
2019年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
G-HU-123L
担当教員名
黒田 教裕
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
1. 直観と分析の反復によって発想の精度を高めていくこと
2. 着想における自らの視点を見いだしていくこと
3. 多角的な視点を獲得すること
【授業の概要】
 この授業は、5つの概念的なテーマにもとづく対談や講義を通してアイデアを発想し、そのアイデアとテーマとの関係から次のアイデアを発想する、ということを反復しながら進めていきます。この過程を通して、物事に対する自身の視点(まなざし)を発見し構築していくことを授業の目的とします。
 全15回の授業は3回×5セットで進めていきます。各セットはゲストスピーカーとの対談形式、講義形式、学生発表の3回で構成し、セット内は共通したテーマで行います。また、各回の授業時間のうち、前半をテーマに沿った内容の講義、後半を受講生のひとことカードを用いた応答の時間として用います。学生発表では3名ほどの学生グループによるディスカッションを行い、その結果を教員から問いかけていきます。
 また、対談と講義ではテーマに関する問いかけを行います。例として、昨年度(2018年度)は、「観察」のテーマで「今日、外出して最初に遭遇した人は、どんな服装の人でしたか?」という問いかけをおこなっています。問いかけの内容やその答えに意味があるのではなく、ある問いかけを設定することによって概念的テーマについて具体的に考えるための入り口作りをおこなっています。授業ではさまざまな問いかけをおこないますが、問いかけに対する答えの内容だけでなく、最初の問いかけから発想される次の問いかけを思考していくことで、新たな「まなざし」を見つけていきましょう。
 このように、発想と思考をトレーニングしていく授業形態になりますので、授業への積極的な参加を望みます。
【授業計画と授業の方法】
第1〜3回:テーマ「観察」
・見るとは何か、本当に見えているのか、日常の観察から考えていきます。
第1回:オリエンテーション・講義、 第2回:ゲストスピーカーとの対談、 第3回:学生発表
第4〜6回:テーマ「空間」
・どのようなときに空間を感じるのか、空間とはどのような性質を持つのか考えていきます。
第4回:ゲストスピーカーとの対談、 第5回:講義、 第6回:学生発表
第7〜9回:テーマ「時間」
・時間とは何か、時間は存在するのかということを考えていきます。
第7回:ゲストスピーカーとの対談、 第8回:講義、 第9回:学生発表
第10〜12回:テーマ「反復」
・反復していくこととはどういうことか、なぜ反復するのかといったことを考えていきます。
第10回:ゲストスピーカーとの対談、 第11回:講義、 第12回:学生発表
第13〜15回:テーマ「余白」
・余白にはどのような役目があるのか、余白の意味を考えていきます。
第13回:ゲストスピーカーとの対談、 第14回:講義、 第15回:学生発表
※テーマの内容は変更する場合があります。
テキスト・参考書
なし
授業時間外の学修
授業の中で適宜紹介します。
成績評価の方法と基準
授業内課題(アイデアシート作成) 全15回:50%
期末レポート:50%
備  考
定員70名。希望者多数の場合、抽選を行います。履修希望者は初回のオリエンテーションに必ず出席してください。都合により、各セットの順序やテーマ内容を変更する場合があります。身の回りの物事と自分との関わりを、日頃から考えてみてください。特に、授業内で扱うテーマとの関係性に注目していくと良いでしょう。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
創作活動、制作活動を行っている芸術家による授業