教員名 : 松井 富美男
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授業科目名
人生の哲学
開講年次
1年
開講年度学期
2019年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
G-HU-101L
担当教員名
松井 富美男
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
生命倫理
【授業の目的と到達目標】
規範、正義、責任、価値、愛などの諸概念を学ぶことで現代社会の倫理的諸問題に対処できる哲学的思考力を養う。
【授業の概要】
「よく生きる」ためには主観的な満足感だけでなく、客観的な「よさ」も知る必要がある。この「よさ」は私たちの行動規範となり、義務や正義などの根拠となる。日頃私たちは、自分が「よい」と信じているものの根拠を人から問われたり、みずから問うたりはしないであろう。哲学をするということは、この「なぜ?」に目覚めることであり、「よく生きる」ために不可欠である。講義では倫理的な基本概念を提示しながらその根拠を明らかにする。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 ガイダンス−哲学の立場
第 2回 よい生き方の探求−行為と信念 第 3回 倫理と言語−「よさ」の分析 第 4回 義務論(1)−カントの動機主義 第 5回 義務論(2)−現代の義務論 第 6回 帰結主義(1)−古典的功利主義 第 7回 帰結主義(2)−現代の帰結主義 第 8回 正義論(1)−アリストテレスと近代社会 第 9回 正義論(2)−公正としての正義 第10回 責任と自由−責任倫理の射程 第11回 愛−キリスト教のアガペー 第12回 価値−価値倫理学の立場 第13回 主体性と価値創造−ニーチェに学ぶ 第14回 幸福−青い鳥を探して 第15回 平和−「ヒロシマ・ナガサキ」のメッセージ テキスト・参考書
教科書は使用しない。PPTの授業資料を配布する。
授業時間外の学修
松井富美男『カント倫理学の研究』渓水社
小倉貞秀『倫理学叙説』以文社 成績評価の方法と基準
授業感想文と試験による総合評価
備 考
配布資料は要点だけを示しているので、後で授業内容を振り返るには不十分である。授業で取り上げた人物や思想に関しては、積極的に関連図書を読むなどして理解を深めてほしい。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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