教員名 : 森本 幾子
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授業科目名
地域経済史
開講年次
3年
開講年度学期
2019年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
E-EC-303L
担当教員名
森本 幾子
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
経済史,日本経済史
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
大学生活を送る身近な地域の経済史を学ぶことによって、自らの出身地や他地域への関心を深めるとともに、今後の地域経済の在り方について、自分なりの意見を持つようになることが講義の目標である。
【授業の概要】
現在、地方の政治・経済を見直すことへの関心が高まっている。本講義では主に、近世・近代(江戸時代〜明治時代)の瀬戸内地域を対象に、とくに商人資本と地域経済の関係を中心に学ぶことによって、地域経済の仕組みについての歴史的な考察を行うことを目的とする。具体的には、瀬戸内地域経済の特徴である塩業・林業・海運業などを基盤として、近代的金融機関設立にいたるまでの商人の資本蓄積過程や、他地域との交易等について紹介する。また、経済的停滞期における地域経済活性化の方策を、尾道や宮島のような人々が集う地域を事例として考え、現代社会の問題との比較検討を行う。
【授業計画と授業の方法】
第1回 瀬戸内地域の景観と経済 −はげ山が多かったのはなぜ?−
第2回 瀬戸内地域経済の発展 −近世・近代における主要産業− 第3回 商業の発展と地域 ー尾道経済の特徴ー 第4回 地域金融資本の在り方(1)備後国尾道橋本家の場合 第5回 地域金融資本の在り方(2)備後国府中延藤家の場合 第6回 地主経営と地域 ー備後国府中延藤家の土地集積ー 第7回 近代広島県の山林王−安芸国佐伯郡八田家の山林経営ー 第8回 近代の広島市を支えた財界人−広島市京橋町保田家− 第9回 塩業による資本の蓄積−瀬戸田堀内家を事例として− 第10回 廻船問屋の経営と遠隔地交易−阿波国山西家の場合− 第11回 地域経済の発展と遊所の形成−御手洗湊の遊女たち− 第12回 地域経済活性化と来訪者の力−尾道を訪れた全国の行商・芸能者たち− 第13回 観光業の発達と地域経済−観光地としての宮島の発展− 第14回 瀬戸内における商品流通の発達と海難事故−経済発展と住吉・金毘羅信仰− 第15回 現在の瀬戸内経済 テキスト・参考書
必要に応じて講義プリントを配る。
授業時間外の学修
講義中に適宜紹介する。
成績評価の方法と基準
前期認定試験(80%)、コメント用紙(20%)によって評価する。
備 考
1.毎回配布資料かパワーポイントのいずれかを使用して講義形式で進める。
2.講義プリントをよく読み、予習・復習を行うこと。 3.15回の講義のうち、何度かコメント用紙(200字以上)を記入し、提出する。 4.板書や画面内容の写真撮影は認めていない。 担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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